このレビューはネタバレを含みます▼
社長秘書の葦原(Σ)×元研究者の製薬会社社長・高城(劣性α)。αでありながらαとしての特性が極めて薄い劣性αの高城は、新薬開発の治験に参加。しかしそのさなかに高城のフェロモンに反応した秘書の葦原がラット状態に陥り、葦原が特殊な優性αのΣ(シグマ)であることを知る。緊急の対症療法として葦原に抱かれたが、結果ビッ/チング(性別変異)してΩになってしまう。Σとかビッ/チングとか初めて見たけど、また新しいオメガバースで面白い!性別関係なく高城を想う葦原に揺れながらも、劣性αとしてコンプレックスを募らせていた高城は前途ある葦原を受け入れることができない。切ない展開だけど悪い人が出て来ない優しい世界。高城の劣等感を決定的にした元恋人のΩも、早々に悪意のないいい人なのが分かるので安心して読めました。高城も葦原も相手を想っていて健気だなあ。絵も好きだし、しっかりエロくてよかった。バース医の先生がめっちゃいいキャラ!