ワンルームエンジェル
」のレビュー

ワンルームエンジェル

はらだ

BL界に放たれた不朽の名作

2025年6月15日
何度も言いますが、BL界のティム・バートン!
リアルに「おわってる」「崖っぷち」「人間の屑」と言われるような人間を描くのがうまい!そこから掘り起こされる人間性に感動が生まれる。主人公の幸紀も天使の父も、なんとも言えない、リアルな人間模様が惹き付けられるのです。
最初の天使と幸紀の会話のセリフから沢山の伏線があり、何度読んでも面白いです。
天使が消える瞬間と、幸紀が号泣するシーンは、何度読み返しても心が締め付けられて涙が出ます。
幸紀はその後の人生から天国でも幸せに暮らし、友紀もちゃんと良い奴と友達になってますし、ちょっとぶっ飛んでるけど、それなりに暮らしてます。2人を陥れたヤクザもある意味屈辱的な制裁を下されてると思いますよね。
はらだ先生ならではの、一癖ある、感動のハッピーエンドストーリーなのだと思います。
BL要素云々は、事故ったA君は天使の事が好きだった……ことがきっかけで起きた悲惨な生前のストーリー。天使と幸紀のブロマンス。ブロマンスも私はBLだと思ってます。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!