このレビューはネタバレを含みます▼
常にプレッシャーを与えられて、頑張り過ぎて、無自覚に息苦しく生きてきた結果、アレがデキなくなった社長の礼智。そんな礼智の前に現れた、家事も100点、人柄も良く、アレの世話までしてくれる完璧な使用人の島崎。吠えるけど心に傷があり、疲れてる礼智の嫌味に島崎は動じもせず、居心地のよい環境を作ってくれる、ただなんか胡散臭い、、。
二人のキャラが過去を含めてよく描かれていて、礼智がどこか引っかかった島崎の裏の顔発覚等、人物像が分かる前も後も含めて二人の絡み合いが面白く、また二人の関係がどうなっていくのか、話の展開がとても面白かったです。
島崎が、「礼智様」と丁寧に呼ぶのに、ちょっと抜けてる礼智を手のひらで転がすように飄々と世話して、しばしばブロークンな言葉遣いになるのも、親しみと敬意が混じってて、彼の性格を表してるようで面白いし、それを越えて本当に優しいケアで礼智を大事に扱ってる姿はキュンとします。他の人では代わりになれない島崎のやることなす事が、礼智をどんどん惹きつけていき、彼の不在に心が空白になる礼智の姿も可愛い。絵も綺麗で読みやすく、二人の人間的で魅力的なキャラと、呼応し合う関係の進展を見てるのが楽しかったです。今後の二人がどうなるのか、続編も見たいです!