このレビューはネタバレを含みます▼
お気に入りで温めてたこちらの作品、先日のセールでようやくお迎えしました。
最近イケオジづいてたのもあって、後押しされた形ですが購入して本当に良かった!!
45歳、高校から30年越しの再会!長いなぁ‥だけど10年でも20年でもダメで、やっぱり出逢うには必要な歳月だったんだなと‥
人生酸いも甘いも経験した者同士、、しかも当時付き合ってたのかも微妙な眩しすぎる淡い恋と後悔。
それこそどん底人生に終止符を打とうとしていた久我が、自らを振り返った際に真っ先に浮かんだ初恋の相手。
ただ会う事だけを生きる原動力として、良き友(探偵)の助力もあり再会を果たします。
2人の心理描写が繊細に表現されていて、がっつりBLと言うよりヒューマンドラマに近い読み応えでした。
一見普通のおじさん達なんだけど、たまに見せる渋みと色気に鷲掴みされます!特に自分を夢見て追いかけてきた久我に、場末のストリップ小屋で雇われ支配人として働いている、という事実を知られて「みじめだろ」と自虐的な笑みを浮かべるあの顔は何度みてもゾクゾクを超えてきます!元美少年の片鱗が!!5話の扉絵とか!はぁ~‥どこもかしこもイケちらかしてます!
なかなか前に進まない久我と充に、腐れ縁のまりかによるここぞのアシストが有難い!
黄金座の裏方として働く事になった久我が充の本音を知って、一度は手放した繋がりを絶たせないよう奔走するのがまた。。一生懸命で真面目な性格と憎めない人の良さで、個性派揃いの御姉様方と馴染んでいく様子や、仕事仲間と言うよりもはや家族の様な絆と、ストリップという仕事に誇りとプライドを持って生きている彼女らのしたたかさに圧倒されます。始めこそ距離をおいていた充も、結局は久我と同じ気持ちを抱えていたからこそ、煙草のシーンでの至近距離に耐えきれず目を逸らせてるあたりもう十分脈ありでしょ!!このまま2人を取り巻く環境の変化と共に緩やかに進展して行くのかと思いきや、悪質な客とのトラブルで一悶着の末、一気に距離が縮まってまた一波乱、かつて関係していたヤクザとの繋がりも再び、、1番見せたくなかった過去の自分をさらけ出すことになり!今までにない熱い本音のぶつかり合い!!更に久我の帰郷と一冊に纏まらなくて当然!オマケの充の動揺にニヤけながら、その後のエピソード「例えば雪が溶け合うように」へ続きます!