このレビューはネタバレを含みます▼
踏切に横たわってる出会いはじまりでよくぞここまでライトに、かつ奥深い物語が描けるなと心底驚きます。このテーマで重暗く、説教臭い話っていくらでも描けると思うんです。逆はめちゃくちゃ難しい。そして明るい雰囲気が大好きです。賢い柊星が、“星になったら”“雲の上で”って、そんな突拍子もない話をして、2人で笑い合って約束できる。大好きなシーンです。あとがきにあるように、志津香がもつ語彙の範囲で語られるモノローグが、簡単だからこそ心に染みていく感じがします。でも最後の柊星視点のお話も大好き。好きな人を構成する成分になりたい気持ちわかります。それからやはり薫さん。皆様がスピンオフ望む気持ちよく分かりました。薫さんも素敵でした。