ないしょのストーカーさん
」のレビュー

ないしょのストーカーさん

ヒロハルヨシ

設定が飛び抜けている

ネタバレ
2025年7月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 頑張り屋で優しいけど、毎日疲労困憊の会社員の男が、姿の見えない誰かに家事や夜のお世話までしてもらっているうちに惹かれてしまうお話。
最初の印象は、誰だか分からない人が家の中に入ってくるなんて怖すぎるし、それを受け入れるなんてあり得ないと思いました。だけど、読み進めると、角谷はそんな恐ろしい状況でも受け入れたくなってしまうくらいいっぱいいっぱいだったことと、自分には害がない、むしろ優しさすら感じるお世話のあれこれに身も心もどっぷりと浸かってしまったら確かに楽だよなという考えでした。私も自分が面倒くさがりのズボラな人間なので、角谷の気持ちに共感してしまいました。
そんな突拍子もない設定ですが、お話の展開は先が読める真っ直ぐなストーリー。ある意味安心して読めました。ただ、正体がバレてからの八雲はいつも一歩引いていて、恋人になったあとくらいガンガン攻めてガツガツとしたえちをして欲しかったなぁとちょっと残念。えちの描写が尻すぼみになってしまった感がありました。野獣と化した八雲が見たかったです。
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