あの日、隣で歌っていた 【短編】
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あの日、隣で歌っていた 【短編】

早寝電灯

幸せのブーメランに心が温まる

2025年7月12日
『52ヘルツの共振』で先生のファンになり、作家さん買いする勢いで読んでいます。今回は、短編でこのお値段で…正直、サラッとふんわり雰囲気を楽しむ感じかなと思いましたが、全然違いました。

まずページ数…お値段以上の正味44ページもありました。ストーリーには先生らしい核があったし、短い中にもドラマがありました。物でも人でも大切にされている様子を見ると羨ましくなる気持ちは分かります。でもそれが曲なら?…というのがポイントで、「あの曲がうらやましい」ってセリフが、凄く切なく響きました。そしてラストに明かされる真実が、とっても素敵で心温まる幸せのブーメランという感じでした。
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