はだける怪物
」のレビュー

はだける怪物

おげれつたなか

シリーズ完結編

ネタバレ
2025年7月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 特装版上巻の「薊」を読む勇気がなく通常版にしようかと思いましたが、どうやら通常版でも回想の形でDV描写があるようで怖気付き(&ポイントも底をつき)、結局下巻のみ購入。
でもレビュー読んで大阪デートが見たくなりました。ゲリラ後購入を考えております。

★読んだ。薊もしっかりと。読んでよかった。でもやり切れない。怒りと悲しみの矛先が無い。かんちゃんの痛み弓の痛みを忘れない

下巻の感想。
秀那主役の片割れだし、ほどける〜では林田を救ってくれてありがとうと感謝しておきながらごめんなさいね、登場回数は秀那より断然少ないにもかかわらず今回弓が突出していて、あなた霞んじゃったわ。しかも弓「錆びた夜〜」よりもっともっと美しくなってない?真山に愛されてるんだろうなあ。

優しかった頃のかんちゃんとの回想シーンから、笑顔が消えDVが始まっても好きだったということ、かんちゃんが再び笑ってると聞いて「俺にはもうできない」「よかった」と泣く場面が、私の中では山場でした。

取り返しがつかないことになる前にと、あれだけ長い時間苦しんだのに別れは一瞬だった2人。
当時はそれでいいと思っていたけど、林田と秀那が出会ってからは私は何らかの形で林田と弓が再び接点を持つことが必要なんじゃないかと思い始めた。もちろんよりを戻す為ではない。それぞれが心置きなく前に進む為にだ。謝罪も無く話し合いも不充分な別れだったから、このままでは特に林田は永久に囚われかねない。自分のしたことを忘れないのはいい、ただそれで幸せを諦めるのも違うと思うから。
秀那が大阪で弓と会ったことを知った林田が、謝罪を含め弓と話すことを選ばない理由を語り、自己満で終わらせたくない林田の気持ちを私も尊重しようと思った。
秀那さっき霞んじゃったとか言ってごめん。弓と出会ったことで辛い思いもしたのに、それでも林田を支えたいと抱きしめてくれる秀那。理由はただ好きだから。ありがとう秀那(泣)
2人は再会しなかったけど(それでよかったと思う)秀那の手によって弓からの贈り物を受け取った林田は間違いなく何かを吹っ切った。

素晴らしいシリーズでした。
でもやっぱりエロが過剰だとは今回も思った。
指輪付きの合鍵のシーンがとても美しく、その後のセ、、は要らなかったなあ。。(個人的意見)
描き下ろしの「このダメはいける!」「このダメもいける!!」は笑えました。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!