このレビューはネタバレを含みます▼
以前読んだ時DV描写の辛さと胸糞悪さにレビューもできずその後読み返しもできずだったのですが、今回久しぶりに再読。以前とはなんとなく受け止め方が変わったような気がして再読して良かったです。
はだける怪物シリーズとなっていますが、時系列的に読むのは「錆びた夜でも恋は囁く」→「恋愛ルビの正しいふりかた」→「はだける怪物」の順番がいいと思います。
高校時代の同級生で同棲している恋人同士のかんちゃんと弓。昔は優しくて楽しかったかんちゃんが今は弓に酷い暴力をふるい乱暴なsexをする。
暴力はどんな理由があれ許されるものではない。でも、かんちゃんもブラック企業で辛い思いをして追い詰められているのはわかるし弓に暴力を振るう自分に嫌気がさしているのもわかる。というかDVする人って皆だいたいそうだと思う。自分の弱さ辛さをさらに弱い相手にぶつけたり、相手に対する甘えがあったり依存したり・・。心の弱さが根っこにあるのだと思うけど、絶対に正当化されるものではない。
楽しい思い出があるからこそかんちゃんが昔のように戻ってくれる事への期待をやめられないのかもしれないけど、もう一緒にいたら二人とも駄目になるよね。まだ好きな気持ちがあるから別れは辛いと思うけど正しい選択だと思う。
弓が真山に再会出来て良かった。弓と真山には幸せになって欲しい。