政略より愛を選んだ結婚。 ~後悔は十年後にやってきた。~
」のレビュー

政略より愛を選んだ結婚。 ~後悔は十年後にやってきた。~

つくも茄子/黒檀帛

なかなかないタイプのざまぁ展開でした…

ネタバレ
2025年7月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 端的に言うととある国王の復讐の記録…でしょうか…
主に王太子の立場で話が進んで行きますが、間に色々な立場の人々の証言的なモノローグが入って来ます。
何せ登場人物が多いので、たまに気を抜いていると分からなくなったりしました。
概ね整理された文章なのでスッキリと読めはしますが、淡々としているだけに国王陛下のターンになった時の"怖さ"はなかなかのものでした…
王太子もある意味人生に翻弄されて可哀想かな…と思いましたが、"無知は罪"ですもんね。
結局は母親と似た女性に惹かれ、同じ末路を辿ったと…仮にサリーではなくセーラと婚姻を結んでいたとしたらセーラ嬢の負担が大きかっただろうから、まぁなるべくしてなった結末だったのかなとも思うし、1%くらいの温情を国王は王太子に与えていたけど、多分こうなることは計算済みだったんでしょうね。
いやー、ラノベでこう言う展開の復讐劇は読んだことが無かったので新鮮でした。
自分の頭で物を考えるって大事だし、流されるままの人が周囲にいるのって迷惑なんだなと思いました。
後味はあんまりよくなかったけど、よく出来たお話ではありました。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!