ベルセルク
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ベルセルク

三浦建太郎

ダークファンタジーの金字塔

ネタバレ
2025年7月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔読んで衝撃を受けました。
悪夢の怪物「使徒」と戦って、巨大な剣で切り伏せるガッツ。敵も主人公も驚異の強さです。
 黄金時代篇では、彼の青春時代の無惨な結末が描かれます。
「蝕」の地獄絵図は、絶望を完璧に具現化したものでした。
「神」の意向をこの世に示す圧倒的強者「ゴッドハンド」=「天使」の無慈悲さ残酷さには恐怖と怒りを感じるばかりです。

 運命にあらがい続けるガッツに惹かれます。
 キャスカは今後どうなるのでしょうか?
リカルドは良い奴ですね。ゴドーは人生の先達。
純真なパックは、ガッツの感情とイメージを感じ取れる良き理解者です。
 中世ヨーロッパに似た世界ですが、史実のそれを参考にしたファンタジーということを忘れるべきではないと思います。
それでも、モズグスには嫌悪を感じ、ガッツが勝利した時は快哉を叫びたくなりました。

 今回、有難いことに21巻まで無料だったので一気読みしました。
あと半分も購読するつもりです。
この果てしない戦いの物語に人生を捧げた三浦先生の偉業を讃えると共にご冥福をお祈りします。
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