このレビューはネタバレを含みます▼
泣いた。
泣けてきたんだよなぁ。
いじめをきっかけに、思い出も人も封印した悠陽。
以後、人の顔が認識できない失顔症的になる。
本来、相貌失認は脳機能障害で、後天的にもなるけど、高次脳機能障害だから脳の損傷を伴うんだけど…
悠陽の場合は、脳に外傷や病気があった訳ではないので、どちらかというとヒステリーで転換性障害に近いんじゃないかなって思う(勝手に解釈)。
大学生になり、人の顔がわからないなりにコミュ障気味で生活しながら、アルバイト先のおばちゃんたちに大事にされる。
あるとき、店に来た人の中で、はっきりと顔が見える人がいて、且つ、開口一番「付き合って」と言われる。
店に来た顔の見える人は壱月。
壱月は、すぐに悠陽とわかったが、悠陽は覚えていない。
封印していたから。大事な思い出。子どもの頃のいっときの救い。
壱月もひどい子ども時代を送った。悠陽も、苦しく寂しい子ども時代。心に影を落としながら、大人になり再会し、また2人で明るい方に歩いていけた。
夜明けのお話。いいお話だったな。
とりあえず、陽平は詰んどけ(笑)
エチは最後にある。
裸の2人が正座していたとき、笑えたけれど(笑)
2人で生きていける。そんな希望が嬉しかった。
そういえば、三日先生のファンタジーじゃないの初めてかも(笑)素敵でした。