はじめまして、オレの親友
」のレビュー

はじめまして、オレの親友

木田さっつ

けっこう重〜い!(好き!)

2025年8月1日
218ページ。番外編は33ページ。
幼馴染で拗らせて記憶喪失で……と、すごく目新しいというわけではないものの、たいへんよろしかったです。読み終わってつい番外編を買ってしまったレベルに……。
片方の幼い頃からの執着に、もう片方がほだされる、っていうのとは少し違っていて、そこがどストライクでした。
「ほんとはずっと好きだったけど気付かないようにしてたもしくは気付かない」というのは割と見ますし、それももちろん好きですが、この作品はもう一歩先に行った。「好きに気付かない」よりも「執着している」よりもある意味ヤバい、そこが良い。
一人しか存在しないのならば二人では居られないし、ひとつになりたいと願うほどの恋情は二人それぞれで在るからこそ。同一化からの分離とそこから触れ合えることの喜び、激重ながらもあたたかく、良かったです。
高校時代の友人も、いいキャラでした。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!