麗しの皇帝陛下の番に選ばれてしまったのですが、まだ仕事がしたいので秘密です!
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麗しの皇帝陛下の番に選ばれてしまったのですが、まだ仕事がしたいので秘密です!

吉田しゃけ/田山歩/鶏にく

忠臣エミリオ様の義憤を全面支持!

ネタバレ
2025年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ Web版原作初読時から、初恋の人の番に選ばれたのに、名乗りでないヒロインに呆れてました。物語ラスト、エミリオ様がヒロインに「私は貴方を許せません」と宣言!主君の苦悩に寄り添っていた忠臣ならではの義憤。それぐらい、ヒロインの思考回路は利己的で、周囲が見えていない、、。

 コミカライズ化を知り、頭に閃いたのは『ヒロインのダンマリをどう扱う?』それのみ! これはこの物語の本筋なので安易な改編はできないし、さりとて原作を踏襲すると、ヒロインが読者の支持を得難いし、ウ〜ン、どう扱うんだろう?、、、、エッ!(制作者側は)悪役娘を原作よりさらに酷く改編して対処? これで被害者ヒロインの好感度UP、、、と、なるわけない! おまけに女神様に神聖オーラ皆無。、、物語の理不尽度が増しただけ!
 ただ、ここ最近、物語世界で、イジメ行為、酷薄な悪役等が過激化をたどる一因がこの物語の原作改編で推察できました。ヒロインに魅力が無い(or共感し難い)時に、それを隠し比較対象にするために際立った悪役を設定するのかもしれません。
 けれども、この物語の[ヒロインのダンマリ]は国是を欺く行為で、悪役娘ごときで誤魔化せる類のものではありません。

 この作品の単話版発売直後に、(単話版に)レビュー投稿し、制作者側のそれとは違う原作改編をお願いしました。多数の[いいね]をいただきましたが、(予想通り)すぐさま消去されました(苦笑)、、[以下記述自粛]。

 読者には作品を改編する権限はありません。それはわかっています。
 でも、この物語の世界観では、皇帝陛下は真摯に国政に向き合えば向き合うほど、国是の【番】の掟に縛られ、ヒロインに自分の恋情を告げられません。その苦悩の原因が[ヒロインのダンマリ]なのだから、理不尽そのものです。また、エミリオ様をはじめとする廷臣達は国政を補佐し、皇帝陛下を慮り、莫大な国税と労力を費して番を捜索しているのに、当の番は、、[以下記述自粛]、、気の毒すぎます。
 この物語の【番】設定を黙殺し、非社会的ヒロインに共感できるなら、これを[両片思い]とみなして、キュンキュンできるかもしれません。
 私には無理!これはヒロインが小狡い算段をして、勝ち札(番)を騙し持つ反則試合です。
 だからエミリオ様を全力支持!
「(私もヒロインを)許せません!(女神よ!真面目に選択しなさい!)(笑)
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