このレビューはネタバレを含みます▼
紅先生の作品は、どれも読後の満足度が高い!
今作も楽しかったぁ。
受けの顔が女性的で綺麗で体も華奢だけど、中身が結構男っぽいパターンが多いので好き。
今作の受け、冬馬は脅威の鈍感力で攻め(燎)を振り回しまくっていますが、その鈍感ゆえのデリカシーの無さや思い切りの良さなんかは、ぐるぐる悩んでる燎よりも男らしく見えたりして。
お話は、幼馴染のもだもだ(両片思いだと思ってたら、冬馬のほうは本当に全く自覚が無かった!!)という、至ってシンプル且つよくある話なのですが、なかなかに面白く読める。
やっぱり、感情の描写が秀逸だからかなって思います。
表情、台詞、モノローグ、常に絶妙な間合いで入って来るギャグ描写、エチシーンの表情、全てが私の好みに合致するので、読めば読むほど好きになる。
お話の長さもちょうど良かった。過不足無し。
今回は表題作の他に、別作品「ちぐはぐな2人」が収録されています。
こちらは所謂ワンシチュエーションもので、停電中の暗闇の中での2人の会話だけで46ページなのですが、どうして退屈しないのか。天才か?
このページ数、会話だけで、2人がどういう人で、どれだけ魅力的かが分かってしまう。もう2人のことが大好きです。
紅先生の作品は本当にキャラが良い子ばかりなんですよね~!
実際、笑顔にも 人の良さが出てるというか、本当に純粋な笑顔をするのでほっこり。魅了されます。