憂鬱な朝
」のレビュー

憂鬱な朝

日高ショーコ

変化していく「憂鬱な朝」の意味が深い!

ネタバレ
2025年8月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ まさにBL漫画の金字塔的作品。
私が最初に読んだBL漫画がこちらで、読了後は感動のあまり1ヶ月ほど余韻から抜け出せませんでした。

魅力はたくさんありますが、「年下攻め×尊大受け」の暁人と桂木の関係性が尊すぎます!

桂木の耽美的な麗しさ、そして久世暁人があどけない少年から大人の男へと成長し、二人の関係性が官能的に変貌していく様は、まさに「美麗」そのもの。

17歳の暁人が攻めで28歳の桂木が受けという年齢差はもちろん、本来素直で優しい性格の暁人が、尊大な桂木(ツンデレとも言えないくらい全然デレがない)を力で組み伏せるシーンなどは、ギャップで萌えというより悶え死んでしまいそうでした。

尊大で冷たかった桂木が、暁人と関係を持って以降すこーしずつ変わっていき、暁人にたまーにデレる場面は本当に本当に尊いので、歴史物が苦手でもBL好きな方には是非とも堪能してもらいたいシーンです!

最初の冷たくて表情のない桂木を知っているからこそ、暁人の身体に手を回したり、暁人からの愛撫に声を出したり、自分から暁人にキスしたり、暁人の暁人を舐めたり、暁人に微笑みかける桂木がもうもう!尊すぎるんです!!

心を通わせた2人が結ばれるセッ⋯シーンはあまりにも美しすぎて、何度もリピートしてしまいます。

身体を幾度重ねても、朝になれば桂木はベッドから姿を消しているーーその寂しさから「憂鬱な朝」を迎える暁人。

ベッドで暁人から真っ直ぐな愛をどれほど注がれても、朝になると現実に引き戻されて「憂鬱な」自分の立場を思い知ってしまう桂木。

それがいつしか「もう離れたくない」「ずっとこのまま一緒にいたい」という幸せな意味での「憂鬱な朝」へと、変わっていくのです。

焦れったい程なかなか結ばれなかった2人が、ようやく肩を並べて歩くラストシーンは感涙ものです。

不思議とこの2人には、「手をつなぐ」というより「互いに手を取り合う」という表現の方がしっくりくる気がするんですよね。

恋人でもあり、久世家を次代へ繋げる同士でもある2人は、これからずっと手を携えて久世家のために、そして自分たちの幸せのために共に歩んでいくのでしょう。

2人に永遠の幸あれ!
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