悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~
ただただスタンディングオベーション





以下、魅力を3つほど。
①とにかく絵が美麗
まずはコレ。作画とコマ割りが本当に素晴らしい。
悪役令嬢系はポップで可愛いタッチが多いですが、本作は一コマ一コマが絵画。限界まで拡大してその緻密さをまじまじと眺めてます。
レミリアのご尊顔がアップになる大ゴマでは時間が止まったようなときめきを覚え、戦闘シーンでは風圧や瓦礫がこちらへ飛んで来るような臨場感。静と動のメリハリがすごい。
表情の描き分けも見事の一言。信念に基づいたレミリアの恐ろしくも美しい笑みと、欲望に基づいたピナの醜悪な笑み。同じワル顔でもここまで差が出るのかと。
「悪役令嬢系はもういいって!」と思っている方も、美術館に立ち寄るつもりで覗いてみて下さい。
②魅力的なキャラクター設定
成り代わり系全体に言えることですが、「本来のキャラの人格は?」という疑問。
本作では転生してきた現代人と本来の魂が同居し、現代人エミが意識を落としたことで本来のレミリアとバトンタッチという納得のいく設定になってます。
「悲惨なエンド回避のため奮闘」「婚約破棄されるも別の権力者から溺愛される」という展開が多いですが、本作はどちらにも当てはまらず、「主人公がもう一人の主人公のために外堀から平和と信頼を開拓していく」物語。
男女間のロマンス要素はほぼなく、物語全体を通して溢れるのはエミとレミリアが互いを想い合う大きな愛。
エミは序盤と最後辺りしか出てきませんが、「エミが」「エミなら」とレミリアが終始一貫して彼女を想っており、その大きな存在感と影響力を感じさせます。
百合ではありませんが、二人の関係性からは特大のてぇてぇを浴びることができるでしょう。
③飽きさせないストーリー構成
レミリアは綿密に建設的に計画を進めていくため、読者としても流れに違和感を覚えず、視点も度々変わるため中だるみしない構成となっています。
ここでまた面白いのが、持ち前の善性で周囲を巻き込んでいくのではなく、レミリアは「偽善」で信頼・尊敬を積み立てていくという点。お人好しなエミの振る舞いを模倣しているだけで、利用できるものは全て利用する狡猾さ。
ピナが「有害な偽善」ならば、レミリアは「有用な偽善」と言った所。この対立構図も芸術点が高い。
フィナーレは感涙必至です。
千字じゃ足りねえ

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18℃ さん
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