僕の初恋をキミに捧ぐ
」のレビュー

僕の初恋をキミに捧ぐ

青木琴美

前作よりはマシ

2015年1月5日
井上真央&岡田将生主演、主題歌が平井堅という強力タッグだった映画がよかったので、キャンペーンで原作を購入して読んでがっかり

自分勝手な幼なじみに寿命を縮められるんですが、止めるべき周囲や親たちが、それを見守るという現代設定ながら最大級ファンタジーw
少女マンガなので絵は綺麗ですが、キャラクターに魅力がまったくないので区別がつきません

王道のラブストーリーと書かれている方がいらっしゃいましたが、この作家さんは似たような作品の類似ではなく、ただ過去の名作をミキサーにかけた粗悪なイミテーション
無個性は王道ではありません

だからやたらと大きなテロップのセリフも心に残らない、いわゆるケイタイ小説やスイーツ作品が好きならよいと思いますが…

ストーリーを都合よく展開させるためなのかキャラクターのアタマも軽過ぎて心配になるくらい
少し本を読んでいる人ならば、映画を観れば原作の大筋は予想できます

前作とリンクしてありましたが、いわゆるスピンオフやリンクのハズレも痛々しいです
そうした作者の自己満足や、ストーリーに不要で異常な設定が多すぎて、本当にげんなりしますw
同じフレーズを大文字で何度も煽っているのは、どこかのテレビ局みたいです

ただ、この作家さんは男性の一人称でありながら、あくまでも主人公は女の子という、難しい設定を違和感なく描いていて、ストーリーがブレてもそれだけはブレないので、なんとか最後まで読めました

この作家さん、次作のミキサー度があがっているのと、全身ブランドでフアッション誌にスナップが出ていたのは、笑いました。
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