群青色の夜を蹴って
」のレビュー

群青色の夜を蹴って

幸田みう

等身大であるからこその刹那(切な)さ

ネタバレ
2025年8月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 元太(黒髪)×ユキ だと思う。ベッドシーンが具体的にあるわけではなくにおわせがラストにあります。
幸田先生の漫画もほとんど読んでいますが、今回はルチル連載からの発売。いくつかの出版社と契約されていて、すごいなと思っています。

幸田先生の作品を読むと"リアル"さを感じます。今作も中学生→高校生と移りゆくなかでの出会いと別れが現実的です。
身につまされて、読後感がちょっと落ちています。やはり子どもが多感な時期は、目を離さない、会話から読みとるというのは大事なことだなぁと考えたりしました。

ストーリーは元太視点からはじまります。進学先が違ってしまったふたり、そこから中学に戻り、ユキ視点。
若干描写とセリフがあるので、先輩(ひとの彼女)と地雷がチラッとありました。
仲のいいふたりは両片思いの状態でしたが、元太がキスの雰囲気を避けてしまいます。そこからユキは、スケボーをつうじて知り合った悪い先輩たちとツルむようになり、高校も別々になります。学校もサボりがちになり、母親ともギスギスしていったり。
ですが、元太が諦めてないんですよね。そこが良かったなと思います。

中学時代のやりとりは青春してる〜って感じです。
だからこそ離れていく描写さがキツく感じました。
後半はラブラブです。
ラブシーンはキス、抜きあい描写あります。

読後にセンチさが残ったままなので、ちょっと甘いものを摂取してきます*·͜·♡
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