このレビューはネタバレを含みます▼
お子さんがきっかけでハマったと知人が話していたので、読んでみました。初っ端、間取り図なのにある部屋を子供部屋って限定している事に対して、とてもとても気になりました。普通は分からないし、何の用途に使うかは次に買う方が決めるのでは?置かれているベッドが子供用のベッドなのでしょうか。そう書いておかないと話が進まないからだろうと思いますが、意図があるのか気になってそわそわしました。でも、子供部屋って書かなくても十分変なのでそこからスタートしてもいいではと思いました。最後まで読めばその訳も明かされるのでしょうか。それから、棚やベッドは作り付けなのでしょうか。固定されていたら、そこから通路に入って移動等ができないから違うのかなとも思ったのですが。ベッドが描かれている中古住宅の間取り図は、よくあるのでしょうか。又、相談を持ちかけてくる人がこの家を気にいる理由も、『なんか変だから気になって住んでみたい』なら分かるけど、普通に欲しがる意味が分かりませんでした。この間取りだと住みにくいと思うのではと疑問です。アドバイスをする建築士さんの推理も、そんな事を普通は考えるかなと話の展開に不自然さを感じました。いきなり殺人、しかも子供にさせていて、遺体をバラバラにして運び出していたという仮説を思いつくのではなく、材料がそろってからがいいなと思いました。それとも、一つではなく複数の怖い仮定をしてくれていたら、発想力が豊かな人という認識でいられたかもしれません。この人が犯人というか元の持ち主なのかと思わせるミスリードではないですよねと考えてしまいました。それか、実際は殺人事件は存在せず、妄想部分で怖さを煽っているのでしょうか。
ここまで色々申し上げましたが、結末は気になる所です。建築士さんの推理通りなのか、全く別の事情があるのか?星の数に迷いましたが、先が気になる展開という事で1つ増やして3つです。