君が唄う薬恋歌
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君が唄う薬恋歌

柑奈まち/守野伊音

癒し癒される関係

ネタバレ
2025年9月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 薬術師の女の子と王族の奴隷の妖人の逃亡物語

1巻では、奴隷の妖人レイルが閉じ込められている檻を王女誕生パーティーに出席していたライラが見つけ、助けることは出来ないけど、傷を癒すことは出来ると言い、レイルの傷を癒します。
そんなことを人族にされたことのなかったレイルは感激し、名前をライラにあげます。
その後、パーティーに戻ったライラはクーデターに巻き込まれ、幽閉されますが、薬術師のサラの手を借りて逃げ出します。
逃げ出した先に混乱に乗じ、奴隷から解放されたレイルに会い、一緒に森へ逃げ出します。
森から街に出て、逃亡資金を稼ぐために薬術師という事を隠し、行商人のフリをして商売をします。その際、今回のクーデターを起こした人物の情報を得たり、情勢を調べます。
しかし、レイルとは別の妖人に襲われ、離れ離れに……

2巻では、ライラ達を襲った妖人の後を追ったレイルは仲間にならないかと誘われます。その際、ライラのことが思い浮かび、誘いを断ります。その時、妖人のリーダーが現れ、街で人族が人族を襲っていることを知り、レイルはライラを心配し、元の場所に戻ります。
商売していた場所に戻るとそこには髪を切られ、複数人に掴まれ、傷だらけのライラの姿が……!

倒れたレイルをライラが介抱し、そんなライラに心を許していくレイルの心情がしっかり描かれており、感動しますが、人族の妖人への扱いや薬術師への扱いが酷いシーンがあり、優しいだけの世界ではないのだと突きつけてきます。
そんな世界の中、2人がどういう選択をし、どう生きていくのか続きが気になります。
気になりすぎて2巻立て続けに買っちゃいました!
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