マトリの推し事 芸能人の家宅捜索をやりたくて
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マトリの推し事 芸能人の家宅捜索をやりたくて

清家孝春/廣畑徹(元厚生労働省麻薬取締部捜査第一課長)

主人公に生理的嫌悪感

ネタバレ
2025年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他の漫画サイト様で初めてお目にかかり、気になっていた作品。警察物好きなので手に取ってみました。
マトリの主人公はオタク気質で、唯一の癒しは芸能人の推し活。そんな中、彼女が推している若手俳優に薬物使用の疑惑が。そこからストーリーが進んでいきます。

オタクなマトリということで、珍しい設定だなー可愛めなお話なのかなーと思って読んでいったのですが…。何だか想像していたよりもかなりぶっ飛んでおりました。

主人公がオタクなんていう可愛いレベルじゃなく、マニアを通り越してもはや異常というレベル。
推している芸能人の自宅を家宅捜索する場面、そこでの行動がストーカーレベルでヤバい。証拠品という名目で私物をくすねようとしたり、“別の目的”でゴミを漁ったり…。
もう生理的に気持ち悪く、お前が犯罪者じゃん!とドン引き。そしてもう一つドン引きしたのが、あれだけ推していた芸能人なのに、逮捕後はまるで忘れ去ったかのようにアッサリ次へ乗り換えていること。そしてその芸能人も薬物使用で逮捕されると、また次へ…。

何だコイツは、推してる相手に対して何の思い入れもないただのミーハー女じゃないかとイラッ。主人公に一つも感情移入できる面がなく、それどころか嫌悪感が膨れ上がるばかり。
ストーリーの流れ上、ある程度仕方ない設定なのはわかるんですが…。主人公の考えや行動に対してストレスが溜まることが非常に多く、純粋にストーリーを楽しめなかった。

本当は(主人公のせいで)星1にしたいところですが、作品のテーマ自体は面白いと思うので、甘めの採点で星2にさせていただきました。
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