このレビューはネタバレを含みます▼
令嬢であるヒロインの幼い恋心を砕く身を切るような哀しみと、望んでなった訳ではない〈番人〉となった後の23年にも及ぶ年月の孤独と諦め、その切なさが、大袈裟ではなく現実であったらそうであろうと、人間として理解できる胸に刺さるものが分かりやすく書かれ、同じく、望んだわけではなくとも何もかも恵まれて生まれたヒーローの生き方の難しさもわかりやすく、そして切ない。全巻購入して2巻を読み終わったところですが、途中ちょいちょい他の漫画などを読んだりしてしまうのに、この作品はひたすら読み進めています。最近の転生や憑依など、現実の世界の死をきっかけに好きだった小説のキャラになったり、婚約破棄、物足りない溺愛などとは違い、先が読めないストーリーで、久しぶりに読み耽っています。先を読むのが楽しみです。