ラブネスト
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ラブネスト

南月ゆう

シリーズ3作目

ネタバレ
2025年9月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ まだ「ラブネスト2nd」「エンゲージ」は未読ですが、これまで読んできた同シリーズの中でこちらが一番読み応えありました。

登場人物も多かった。真理江と彼女。恒生。有村と要祐はすっかり安定したカップルとしてちょいちょい登場。カフェバーのマスター、そしてナル!何と言ってもナル!この魅惑たっぷりの男は主役2人と同じくらいの存在感がありました。(だからエンゲージが楽しみ過ぎる)

穂積と旭のそれぞれの過去。穂積チェンジワールドではなかなかの憎まれ役だったけど辛い別れがあったのね。というかあなた別人ね(驚)。読む前に作品情報で「几帳面な匡人」と書かれていたことにまず「?」となり、読み始めたら本当に本作ではそういう人格で描かれていた。旭と対比させる為だったのかなと思いつつもチェンジワールド通ってきた者としては最初は違和感ありました。しかもめちゃくちゃ泣き虫だし乙女じゃないですか。要祐の上を行くんじゃないの?彼のそういう面を知ってからは、要祐に絡みに行くたび「ふふん」と笑わせてもらったわよ(笑)
旭はもう…ナルの言うように幸せになってくれなきゃ困る!と私も思った。心許した人の前で穂積が大泣きしたように、旭にもそうして欲しかったなあ。穂積言うところの浄化作用というやつ。でも岩みたいに凝り固まっていた旭の心を穂積は確かに解かした。この2人を引き合わせたナル…ほんとに何者?恒生との会話の中で「僕は神サマじゃない」と言っていたけど、私には預言者に見えるよ。

旭の建築士って仕事もよかった。この物語にかなり効果的に絡んでくる。
Hシーンはよくよく考えると回数は多くないのよね。だけど濃厚。穂積がとんでもなくエロいもんで印象強過ぎ。
上下巻通して山あり谷あり、途中かなり泣いたし読後は心地よく疲れました。評判良いのが納得です。すごくよかった!
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