嘘つきな愛を買う-オメガバース-【単行本版】【シーモア限定特典付】
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嘘つきな愛を買う-オメガバース-【単行本版】【シーモア限定特典付】

ポケラふじ子

すれ違い執着愛が堪らない

ネタバレ
2025年9月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんだかんだでこの作者様の作品をよく読み返してます。つまり作者買い。
激重執着愛の攻め(表現が下手で初手失敗しがち)×不憫な美人受け(結果的に攻めに惚れる)の、拗らせすれ違いラブが大好物なんです。しかも一見攻めのが立場が上に見えるけど、実際は受けの愛を乞い願って必死で嫌われないようにジタバタしてる。
オメガバースはΩが妊娠可能な世界だから、やっぱりΩに感情移入しちゃう。第二次性徴でαからΩになるって、思春期に男から女に変わっちゃったようなもので…。生まれつきのΩじゃないからこその「αが考えるΩ像」がある悠生の、「相手が望んでるだろう理想のΩ」として振る舞おうとするのが切ない…それがまた次のすれ違いを生む。
お互いに自分の希望・相手に対する欲望があるのに、うまく伝えられなくて信じられなくて拗れてしまった想いが描かれています。思ったより早い段階で積年の想いを言葉にする割に成就はしない。私はこーゆーのも大好きなので、まだp数半分だ!まだまだある〜!て嬉しくなりました。心理描写が細かい作品が好きな人にオススメ。
スピン元よりだいぶ平和だなと感じて、読むのは楽でした。スピン元の鷹斗と理緒も出てきますが、読まなくても問題なく楽しめます。前作の方が地雷注意⚠️なので慎重に。
とにかく絵が綺麗。人物だけじゃなく背景・小道具とかにも目がいくから読むのに時間かかる(嬉しい)。今回は表紙の蝶の色合いが凄く好き。受けがピャってなってるの可愛いし攻めの斜め後ろからの後ろ姿の描き方が良い。歯がリアルなときがあってドキッとする。
長すぎて読みにくいレビューだと自覚。
書ききれないほど好き!カバー下で完璧に手綱を握る悠生が素晴らしい。いつか、あとがきにある奇跡の造形のお話もお願いしたいです。
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