便利屋アズマは星を数えない
」のレビュー

便利屋アズマは星を数えない

一樹らい

柊月くんが表紙の印象の100万倍可愛いよ

ネタバレ
2025年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 感想をどう書いていいものやら…。
あまりにもよく出来ているんです。
キャラの性格、過去などの設定然り、ストーリー展開然り。
その一部を抜き取って説明するのも、どこかを端折って説明するのも、ぐぬぅ不可能!!

本日2巻が発売で即購入しました。
ずっと続きが気になっていたから。
そしたら2巻読み終わってもっと続きが気になりました。
3巻は2026年夏…?
嘘でしょう?1年なんて待てないよぉぅぅぅぅ泣

柊月くんはオープンゲイ、東くんはノンケ。
2人とも真面目で優しくて誠実。
もちろん大学生男子らしく、色んな悩みや思惑を抱えてます。
でも2人の関係値が上がれば上がるほど、よりお互いに誠実であろうと本音で向き合い続け、
柊月くんは東くんをどんどん好きになるし、東くんは柊月くんに「なんでお前が女じゃないんだ」と、BLでは超絶タブーのようなセリフを心の底から吐露するほど、人間としては惚れ切っているけど どうしても同性との恋愛に踏み込めない。

誤魔化しながらズルズルと関係を続けるわけじゃなくて、ちゃんとキッパリハッキリ告白を断った上で、
それでも相棒として一緒にいたい、と、あまりに正直すぎる東くん。
東くんの人格形成には育った環境や それまでの交際関係が影響しているのですが、それも何だか一言で説明出来ないんだよなぁ。
それに加えて東くんの信念、想い、おそらく持って生まれた性格も複雑に絡んでいて、
作者さまが2巻のあとがきで「意外と繊細で難解、分からん」と書かれていましたが 全くその通りで
ぱっと見 真っ直ぐで明るくて単純という印象なのに、読めば読むほど 複雑な思考をしているんだなぁと思います。
でもそれは「面倒くさい奴」って印象じゃなくて、ほんとうに誠実な奴なんだ、と、
柊月くんが フラれても尚 一緒に居たいと思うのが分かるし、「フった相手を側に置いておく」東くんに対して全く酷いとも思わない。
だって本当に嘘も誤魔化しも皆無なんだもの。
なのに複雑な性格…。どういうこっちゃ!

読んでて本当に面白い(愉快という意味じゃなくて)。
いつも「早くくっついてイチャイチャせんかい!」と思う私ですが、この2人に関しては、
マジでゆっくり確実に、絶対に揺るがない愛が育ってから、カップルになって欲しい。
待てる!それまで待てます!

でも3巻は待てないぃぃぃ
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