モノノ怪 化猫
」のレビュー

モノノ怪 化猫

蜷川ヤエコ/~モノノ怪~製作委員会アニメ「化猫」より

モノノ怪シリーズ コミカライズ最終章

ネタバレ
2025年9月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最終章はいきなり時代が下り近代になっています。薬売りは見た目に全く変化が無いので、「やっぱり人間じゃなかったのか~」と思いました。モノノ怪の出るところなら、いつでもどこでも現れる時空間を越えた存在なのかもしれません。
シリーズの集大成ともいえるラストシーン。読者に向けて薬売りが語り掛けるセリフは、とても興味深かったです。モノノ怪の「真、理、形」を明らかにすれば、薬売りがモノノ怪を斬り祓ってくれるというもの。シリーズ通して、話の筋が分かる程度で事の詳細はハッキリ描かず、読者が察するように仕向けられている感じでしたが、それは一人一人がモノノ怪を自分の中から引き出せるように、敢えてそういう描き方になっていたのかもしれないと思いました。誰の中にもどこにでも生まれる可能性のあるモノノ怪を、認識して浄化するためのハウツー本みたいに思いました。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!