このレビューはネタバレを含みます▼
あぁ~!★5が限界なのが口惜しい!サクッと読めちゃうコメディものかと思ってたら、全然違っていい意味で裏切られました。
てっきり黒髪の子がアズマくんだと思ってましたが、作者様によると目ヂカラで柊月くんが抜擢されたそうで。確かに国宝級イケメンと称されるだけあって、切れ長の目線は色んな人を惹き付ける魅力があります。
大学内で「便利屋アズマ」を立ち上げ数々の依頼をこなす内に、東と柊月の親睦も深まっていくんですが、まず冒頭の2人が出逢うシーン。柊月くんのあの表情、2周目以降に羞恥と自己嫌悪からくる深~いため息の意味が判ると、かなりニヤけます(笑)
一見、陽キャと陰キャの組み合わせかと思っていたら!実はそんな単純じゃない複雑な心根を抱えていて、1巻では柊月をメインに、2巻では東に焦点が当てられています。
柊月がゲイをオープンにしている経緯や元彼西郷先輩との過去など目の離せない危うさに対して、どこまでも誠実に真っ向勝負してくる清々しさ。人たらしな上距離感がほぼない東に凪対応してる柊月が、たびたび厳重注意を呼び掛けるんですが、聞きやしねぇ(笑)分け隔てなく接してくるとこもきっと好きだよね。困ったもんだ。
今まで蔑ろにしていた自分を大切にする一歩として西郷先輩との過去に自分の言葉でケジメを着けるんですがカッコ良かった!!それを目の当たりにした東の衝動に可愛すぎる柊月があちらこちらに!!
このまま想いも受け入れてくれるものと確信していたのに!!何故だ東!!誠実が故の答えがこれか!!にしても酷い!どこまでも冷静に受け入れられる柊月の懐の深さよ‥。だてに追いかけてきてないね!!
なのに相棒として側に置きたがったり!初めての感情にやってることがちぐはぐな東。
柊月も西郷先輩に流れていくし‥また西郷も柊月を傷つけ拠り所しながら、生き辛さを抱えている姿に優しく手を差し伸べたくなる1人。
また、当て馬という名の兄登場に本当に救っていかなきゃいけないのは実は東の方では?と。
柊月に惹かれてきてるのは明らかなのに、あと一歩ってとこで踏みとどまる東とどこまでも健気な柊月!
西郷の前だけのぞみ呼びとか!!!冷え性なのに東と密着するだけでぐーんと体温上がっちゃうとこ!並べていったらキリがない!2人のゆっくりじっくり進む展開に、来年の夏が今から待ち遠しい!