藍より愛し【電子限定おまけ付き】
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藍より愛し【電子限定おまけ付き】

はなぶさ数字

再会ラブストーリー

ネタバレ
2025年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 英数字先生は読んだことありますが、はなぶさ数字先生の作品は初です。同じ方、でいいんですよね?絵柄が随分違うので驚きましたが、英数字先生だった頃もこちらも、どちらもとても好きです。

かつて漣太郎の才能を見抜き、サッカーから陸上の世界へ引き抜いた新。
この時新高校生、漣太郎は中1!しかも平均より体も小さめな漣太郎はどう見てもまだコドモ。漣太郎に恋してしまった新が間違いが起こる前に逃げ出してしまったのも無理はない。手を出すよりマシだったとも言えるが、新に対し当時は恋心とまではいかなくても憧れを抱いていた漣太郎が、自分の前から新が消えたことにショックを受けるのもこれまた分かる。どうしようもないよね、切ないよね。そんな2人が4年越しに再会するところから本格的に話が始まります。

大学生になった漣太郎は新よりぐんと大きくなっていて、またスプリンターとしても将来有望な選手に成長していた。
タイトルになるほど、となりますね。
一方の、言い方はあれだけど漣太郎と陸上から逃げた身の新はBAに転身していた。漣太郎とは違った意味で見た目も随分変わっていた。まあ変わりたがっていたからね。でもちょっとここら辺がうーんってなるんですよね。BAの仕事に没頭している様子でもないし、結局漣太郎を忘れられず寂しさからワンナイトを繰り返し、全てが中途半端というか。立派に成長した漣太郎との対比が何とも…見ていて胸が痛みました。でも同時にそこがこの作品の一番の見せ場であるように思うし、これだけ読者にやるせない気持ちを抱かせるのだから、描き方が秀逸であったのは間違いありません。

再びタイトルの話ですけど、ちょっともじっている意味まで考えると、愛もまた新より深くなってるってことでしょうか。どっちがより好きかと言い出すのはナンセンスだけど、漣太郎の一途さがこの結末に繋がったのは確か。
甘々ラストはご褒美ですね〜。先生はことわざがお好き?青菜に砂糖をかけるとどうなるんですかね、やったことがないから分からんけど(笑)、2人が幸せそうで何よりです😊
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