召喚獣士の学校
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召喚獣士の学校

秦和生

水のキリアンとコーラ・スペランスキー

ネタバレ
2025年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 異空間の生き物を召喚できる能力をもつ少女の物語 ストーリーは未だ始まったばかり(なので星☆4)

コーラ・スペランスキーは19歳のある日、故郷を出て遠い町の召喚獣士の学校へ入学する。新しい門出。しかしその旅たちを誰も見送ってくれることはなかった。閉鎖的な村は生き物を召喚できる人間を地下牢へ閉じ込めてしまう。理由はよく分からない。生まれた時から受け継がれている習慣。現に地下牢にはキリアンという男の子がいた。コーラもある時、召喚の紋章が体に現れた。

現在4巻まで単行本が発行されている。2巻まできて、長編を覚悟した。物語はゆっくりと別世界をいま、生きているかのように進んでいく。コーラ・スペランスキーは世間をしらない少女。地下牢のキリアンはスラリとした身長で、憂いを帯びた美青年で現れる。コーラの担当ライナス・サクル先生は、つかみどころのないミステリアスなイケメンだ。獣士は体を媒体にしてシンクロした生き物を召喚できる。コーラは目のついた真水を呼び出して「キリアン」と名付けた。この変幻自在で命の象徴が召喚とは発想が面白い。作画は作りこみすぎず、バランスが整っていて召喚獣士ワールドへ誘ってくれる。

作者さまは青年誌の経験もありで、そちらは中国歴史もの。同時に興味をひかれた。好きな作家さまが増えて、すてきな作品も増えて今日が一日楽しく終われそうだ。そして、コーラとキリアン、それにライナスの駆け引きも始まって、次の萌えも待っている。
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