三ツ矢先生の計画的な餌付け。
」のレビュー

三ツ矢先生の計画的な餌付け。

松本あやか

三ツ矢先生がチャーミングでずるい

ネタバレ
2025年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 雑誌編集者石田友也29歳✕料理研究家三ツ谷歩54歳のおいしい恋の話し。
ズルいわ!って言葉をまず言わせてくれ。
三ツ谷先生がチャーミングすぎるんだよ!
くう〜。

先生の友人のシゲのバーで石田くんが先生に「先生も若い頃はいろいろあったんですかね?」の質問に三ツ谷先生が「ナイショ」といい舌をペロっと出した表情と仕草にズキューンと胸を鷲掴みされてしまったではないか。
「僕のいろいろは僕だけのもんやし」って大人ミステリアスもだしつつ、小悪魔極まりない!
ただかわゆいだけじゃない、大人の魅力と言葉選びのユーモアが効いていて、それを京都弁で言うとか、ずるいだろが。
でも、この先生の魅力って石田君が引き出しているって思える描き方が秀逸でした。
石田君がまっすぐな瞳で真っ直ぐなことを言うからこそ、先生のいろいろな表情だったり、言葉があるのだと思えました。

でも、この2人はこのまま進展なく終わるかなぁ…。と思いきや、石田くんは自分の過去と向き合いやりたい仕事を見つけ、高みをめざして。
まさか転職するとは思わなかった。
最後に髪の毛を切っていたのも野球を辞めてから伸ばすようになったと言っていたから、過去に囚われなくなったんだな、と思えたのと短い髪型がとっても似合っていて男前になったね!

石田くんの「好きです」の告白に先生からもまさかの「帰ってなんか食べよか、好きやで石田くん」もうー、しっかりとキュンを頂きました。
キュンどころがドッカーンと気持ち揺さぶられて天を仰ぎました。
「ただいま」と「おかえり」が言い合えるお互いの拠り所であり、居場所になれているところがなによりも、心温まり、幸せのお裾分けをありがとう!と言いたいですよ!

そしてラストページのレッドカーペットを手を繋いで笑顔で歩く2人にホントに物理的に鳥肌立ってました。
ゾワゾワしました。
こんなに優しくて、あったかくて、でも強い2人を見せて頂きありがとうございます!

画力で魅せるお料理も美味しそうで癒されましたし、私が神作品にするのは人生を抱くBLです。

だたBL要素としてのエロをお求めであればエロはないので、ご承知おきを。

もっと2人を見ていたいので続編お待ちしておりますね!どうかこの気持ちが届きますように!
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