さよなら、ナナシのバイオリン
」のレビュー

さよなら、ナナシのバイオリン

うめーち

文句なしすぎる…個人的にこれこそ傑作

ネタバレ
2025年10月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ ぶっ飛び〜!って内容なのにすっごく面白かった!

こちら、基本的には
束縛と独占欲が強めの攻め×それが満更でもない受け

なんだけど、ぶっ飛んでるのは片方が楽器ってとこです
もう一度言いましょうか? カ ッ プ ル の 片 方 が 楽 器 で す

ヤバめでしょ
ヤバいんだけど、面白いです
そもそもそれ以外にも結構色々ツッコミどころはあって、
ガラスの机の上に受けが転んでガラスがバリバリに破損しているのに本人は無傷…とか、
いやいやオメーが着るのかよ!のエロ下着とか、
楽器とセ◯レになる世界線とか、
うーんわからない…けど全然許せるのなんでだろ…(むしろ良い)

とにかくトンデモ設定、トンデモ展開なのに、どのシーンもぐっとくるんだよね
いつも能天気だったのに突然自信を無くしてなよなよしてる攻めはアホ可愛いし、
そんな攻めにブチギレながら愛を語る受けはもうキュン通り越してギュンって感じだったし、
辺り一面火の海になって死ぬ間際に楽器に命吹き込んだじーさんお前何してくれてんねんって感じだし(すごくエモい)、
何より受けが攻めのためにじーさんの工房に行って事実を知るシーンでは不覚にも大泣きさせられた
すっご…このシーンで全てが繋がったし、すべてが救われた。受けはもったんを取り戻したんだね…ヤバい涙が止まらないよぉ

からのもったんの本名…ヤバい笑いが止まらないよぉ
そりゃ爺さんも憤るわ

あとはなんといっても演奏シーン
演奏シーンは圧巻だった
美しすぎる、楽しすぎる、やっぱ音楽って音を楽しむだなーって月並みなことを思ってしまうくらい、最高!

読後感も満足度も高く、画力も高く、お話もスーパー面白い
感動シーンもあって、ストンと腑に落ちる気持ちよさもあって、なんといっても超超ハッピーエンド!!
巻末のピアノ小僧ことコスモの小話もじんわり感動的だし、
とにかく本当に私の大切な一冊になりました

余談↓
ていうか楽器が何に変身するかはなってみてからのお楽しみなのかな
バンド仲間のこのチェロは金魚なんだけど、金魚ってハズレでは…?(育てるのが楽ではある)
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!