赤松とクロ
」のレビュー

赤松とクロ

鮎川ハル

絵もストーリーも独特の温かさがあっていい

2025年10月30日
試し読みした出だしのインパクトが強烈で…読むのが楽しみで仕方なかった作品です。絵柄もキャラもとても味があって、そんなに表情は豊かでない(特にクロ)と思うのに、滲み出るというか醸し出る雰囲気に温かさを感じました。

漫画って、私はドラマと似たところがあると思っていて、学園ドラマ(DKもの)、洗練された恋愛ドラマ(イケメン&リーマンもの)、いくつかあるカテゴリの中のホームドラマ(子育てもの)のようなほっこりした気持ちになりました。

決してディスってるわけではなく間違いなく褒め言葉で…赤松のイケメンではないけど懐の深さとか、人をほっとさせる雑さ・おおらかさは男女問わず魅力的に思えるし、何気なく超ファインプレーを決めてきたり、常に疎外感を感じていたクロからしてみれば、泣けてくるような奇跡に近い感動があったと推察できました。包容力のあるいい男だなぁと思います。

後半にクロの先輩のスピンオフのような単話があって、こちらはちょっと擦れてクズっぽさがあるような気がしましたが、やっぱり味のあるお話でした。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!