落花と破鏡の
」のレビュー

落花と破鏡の

里つばめ

縁が戻ってよかった

ネタバレ
2025年10月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルみたとき、「落花枝に帰らず破鏡再び照らさず」なのかなと思ったので、別れ前提か?と思ったけれど、違った。よかった😊

珍しく、ファンタジー要素がありましたね。
何宗かわからないけれど、有髪OKなお寺の僧侶?(得度しているかはわからないけど)と過労で休職中の会計士のお話。中学まで同じ学校だった幼なじみ。

姉の死の原因を作ったと罪悪感に苛まれながら生きている真智。祖父母は住んでいるが、引っ越してから戻ることはなかった。たぶん、姉が亡くなったこと、好きだった然のことがあったからかと。

東京で幼なじみのひとりに会い、過労で倒れた際、戻ってみることにした。久しぶりに会った然は、カッコ良いままだけど、何やらチャラ男になっていて(笑)

然は、見えたり聞こえたりする。動物や彼岸の人たちの。
なんとなく、それが解っていた真智。

真智は恋愛することや幸せになることを否定していた。
然も真智に踏み込めなかった中学時代。
大人になり、再会しても醒めない気持ち。
両片思いだったんだよね…
然の抱える問題をきっかけに、急接近。
長年の互いの思いが叶う。

人は色々なことを抱えているよなぁ、と改めて感じる。
最後、巻が入ってエチあります(笑)
お姉ちゃんは、弟の幸せを願っている。
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