この想い届かなくても【タテヨミ】
」のレビュー

この想い届かなくても【タテヨミ】

PANDO

今まで読んだBL作品でもトップクラス

ネタバレ
2025年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ かなり好きな作品です。何度も何度も読み返しては、あのシーンはこんな表情してたんだとか、主役達はこんな気持ちでいたんだなぁとか楽しんでいます。楽しんでいます、と書きましたが主役2人の関係を山と谷で表すと谷(辛い)が9割、山(ハッピー)が1割の印象。気持ちを揺さぶられる辛く悲しいシーンが多いです。ですが、私は番外編が完結してから読み始めたのですが、最後まで面白すぎで一気読みでした。私はハピエン厨であまりに辛いシーンが続いたり、暗すぎたりは避けてしまうのですがストーリー展開が神すぎでした。受けのジウク先輩が地獄の様な思いをしていた時も止められなかったです。こちらの作品の読みやすい点はきちんと谷があった後に、山が来るところです。少し心がほっとします。そして、谷が深ければ深いほど、山に登った時の感動の大きいこと!最高です。
貧しい家庭の受けのジウク先輩(家庭の事情により復学組)に、韓国有数の大企業の御曹司のスンオンが新学期、クラスで一目惚れするところから、長い2人の辛く苦しいけれど運命的な関係が始まります。お金、頭脳、容姿、全て持っているスンオンは実は家族に問題があり、愛を知らなかった。でも、受けのジウクに出会ってなぜか気になる、かまいたい、会いたい、一緒にいたい、徐々にスンオンはジウクに夢中になっていきます。しかし、受けのジウクは貧乏というコンプレックスから御曹司のスンオンに素直になれずに、冷たい態度を取ります。そこにスンオンを一方的にライバル視し敵視しているヒョンソが悪意をひた隠しにしてジウクに絡んできて、ストーリーと運命の糸が深く絡まっていきます。こちらの作品の大好きな点はプライドがとても高いスンオンが、ジウクにだけはいつも折れて一緒にいるために必死な所です。貧しく何も持たない受け、普通はそんな受けだけれど全てを持つ攻めが好き!だと思うのですが、こちらの作品は違います。ほぼ全てを持つスンオンが身も心も全てを捧げて、ジウクの愛を乞う言動が胸を熱くさせます。めちゃくちゃに一途です。思いが通じあってからは、受けのジウクも与えられる愛情に胡座をかく訳ではなく、ちゃんと攻めの思いに応えようとしている所が相思相愛を感じることが出来て、読んでいて幸せになれます。途中辛いことが続きますが。ちゃんとハッピーエンド+ラブラブになるので諦めないで、ぜひ読んで頂きたい最高のBL漫画です。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!