月とピエタ
」のレビュー

月とピエタ

大地幹

映画を観た後のような読了感

ネタバレ
2025年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先生のXを見て、これはきちんとレビューを書かなければと思いました。
先生の描きたかったものを出版してくださったカドコミ様には一読者からもお礼を伝えたいです。

美大生と講師のストーリー。
美術について触れている部分もあるのでとても興味深く、色々調べながら読んでしまいました。
先生ご自身も美術を学んでいたのでしょうか?表紙や百合川先生がモデルを務めるときの身体のラインの美しさが強烈に印象に残っています。

そして何より人の感情の機微がとても細かく描かれているので、陽介の苦しみや、「人の気持ちがわからない」と言いながらも陽介を想う先生の温かさが痛いように伝わってきて思わず涙が出ました。

家族のことに後悔や重圧を感じながら生きてきた陽介と、特性を持ち生きづらさを感じながら自分なりの生きやすさを見つけ出した先生が、お互いの存在によって心から笑えるようになって、こちらまで幸せにそして心が浄化された気分です。

ハッピーエンドですがこれからもまだ越えるべき壁や困難、嫌でも向き合わざるを得ない偏見などたくさん残っているんだなと思わされるのもとてもリアルだなと思います。

ちなみにエッ///シーンはありません笑
ただ、先生の画力とここまで感情移入してしまったふたりの今後やそんなシーンもぜひ!読みたいです!
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