ネタバレ・感想あり月とピエタのレビュー

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心に響くものがある
ネタバレ
2025年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 某所でとある二次創作から作者さんのことを知りました。私は文才がないのですが、この作品を購入して心に響くものがあったのでレビューを書いています。
最後の陽介の卒業制作の絵に心惹かれました。様々な出来事があってこそ、あの絵は美しく見えたのだと思います。
購入に迷っている方がいるなら、是非おすすめしたい作品だと思います。
この作品に出会えてよかったです。
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今年読んだ中で一番好き
ネタバレ
2025年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 【あらすじ】
人に嫌われることを極度に恐れ、いつも作り物の笑顔を浮かべる主人公の茨木陽介
周りを気にせず、自分の好きなものに正直な講師の百合川
そんな2人が出会って少しずつ仲を深め、惹かれ合っていくお話です。
物語が進むにつれて、少しずつ主人公の過去のトラウマや、変わり者に見えた先生の心情や考えが少しずつ明かされて行きます。

【感想】
一巻完結の漫画だと好きになる過程が流されがちで読後に「なぜ好きになったの?」と納得できないことが少なくないのですが、こちらは好きになる過程が丁寧に描かれ、心理描写も丁寧なので、納得感があり大変良かったです。

表紙から想像していた絵とは少し異なりあっさりしていましたが、とても綺麗で読みやすいです。

周りの目を気にしてばかりの主人公が周りの目を気にせず本当に自分の好きなものを選択できたことに感動しました。
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心が揺さぶられるものがある
ネタバレ
2025年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんでレビュー少ないんだ?!って左右キョロキョロしながら書いてます。
美術大学が舞台なんですが、終始凄い専門的かと言われるとそうではないですが「あ〜…この雰囲気…」という圧を要所で感じます。
凄く殿様な教授からグチグチ言われても最終的に正論パンチで跳ね飛ばして凄いよ陽介…

愛想笑い、八方美人が原因でストーカー被害に遭ってしまった陽介。
嫌な教授から「才能ない。就職活動頑張れ」とバッサリ評価されても笑顔が張り付いてしまうくらい愛想笑いをしてしまうのだが、周りから嫌われることに一種の恐怖心を抱いている。
だからこそ絵を書いている時は自由で息がしやすくて、書いてる時間が日々の癒しだった。
しかし、ある日…変人で有名な解剖学の百合川先生の講義のレポート提出日を失念してしまい、期限をズラせないか交渉したらダメだった上、「面白くないのに笑ってるの、辛くない?」と言われてしまう。
突拍子もなく言われ、頭にきた陽介は普段の八方美人さを忘れ「うるせーな!」と怒鳴り返してしまい、その場から逃げた。
セルフ反省会から彷徨い、深夜に帰宅するとマンションのエントランスに百合川が立っていて?!
予想打にしない展開に固まっていると…
という1話から、陽介が息をしづらくなってしまった出来事、世間一般からのLGBTに向けての心ない矢言葉の数々、そして百合川と過ごしていくに芽生えた恋心…

本当に自覚のない差別が降りかかってくるので注意されたし!です。

いや…全部が全部リアリティありすぎ…でも漫画らしく綺麗に着地できてよかった!

次回作楽しみです!
凄く好き!
ネタバレ
2025年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ エロが皆無だけど、そんな事はどうでも良くなるくらい
まるで絵画を鑑賞しているような、心が洗われる素敵なお話で大好きでした。
絵がとても綺麗なところに最初は惹かれ、先生のXで発売を知り気になって楽しみにしていました。
陽介が百合川先生に惹かれていく様子に、私まで百合川先生素敵だな〜といつの間にか思わされていました。
周りに気を遣いすぎて愛想笑いばかりしてしまう陽介も
不器用だけど自分をしっかり持っていて、周りの目を気にせず好きなものは好き!な百合川先生
どちらの気持ちも凄くよくわかるし
恋愛においてだけでなく、人間関係においての真理を見せてもらった気がします。
だから、何度でも読みたくなってしまうんだな。
年のせいかもしれないけど、私も周りを気にせず百合川先生のように
自分軸で生きていけたら幸せだろうなと思いました。
陽介が描いた絵に対する感想のように私も『心にとても響きました』。
また続きのお話があるなら、絶対に読みたいです!!!
なかなかここまでに至る道のりが大変だったと伺いましたが
この作品を生み出してくれた先生は勿論、世に出してくれた関係者の方々にも感謝しています。
こんな素敵なお話に出会えて幸せです。
ありがとう!
2025年10月11日
SNSで試し読みを見てから気になっていました。
陽介の八方美人なのに自分をさらけ出せないところ、ものすごく共感しました。
百合川先生が陽介の言葉で少しずつかわっていくとこほにきゅんとしました。
登場人物たちの心理を丁寧に追っていくことで、物語に没頭できました〜!
最後幸せで良かったです!
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不思議な感覚に陥っている
ネタバレ
2025年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み応えあるし、何なら3回既に読んだけど、何だろう。。
物足りないような、でもしっくりくるような。
心理描写が少ないのかな。でも読んでいて不快感はない。
もっと先生が好きになるまでの過程が文字としてあると良いのかな?
でも表情で分かるんだけど。
何度か読めばわかるかな。
でも好きな話ではある。
話の目線が先生ではなく、主人公過ぎるからかな、私には少し物足りない感じ。
後はジャケ買いだったけど、中の絵はちょっと違う感じがする。
意外とあっさり風味/胃もたれしたい属
ネタバレ
2025年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さん。
Xでたまたま出会い、発売日に読みました。
辛口に書いてしまったので、お好きな方はそっと閉じてください…。


●ある過去の出来事が発端で、自分を曝け出すことに臆病な美大生と、人の目を気にしない変わり者の美術解剖学講師が互いに惹かれていく話。
上下巻だがあっさり読める。冒頭に出てくる主人公が感化されたピエタのモチーフは面白いが、ストーリーラインの既視感からは抜け出せず、意外性や独自性という意味ではもう少しだったかも(偉そうにすみません…)

●もう少しキャラに語らせず、読者に委ねてほしいと思ったのが一つ。一から十までモノローグが入るので、手に取るように主人公の迷いや揺らぎが伝わる。
でもこれは漫画なので、もっとに絵に頼っていいし、沈黙に頼っていいのではないかと感じた。逆に言えば読みやすいので、好みの読み味かどうかという話でもある。

●表紙の絵はすごくいいのに、本編の絵が惜しいと思ったのがもう一つ。
淡白でキリッとした筆致だが、一本一本の線(特に瞳)に”色気”や感情の残り香を感じたかった。必ずしもキャラの表情=感情そのものではないと思うので。

●百合川先生がかなり良い。白いワイシャツとダークカラーのトレンチコートが似合うメガネで黒髪の細身の男って、嫌いな人いるんでしょうか(?)。”変人”がユーモラスに振れて可愛げに変わるのは見事。ただ、綺麗でなければガチのヤバイ人で終わったかもしれない。
雨に濡れてシャツが透けた百合川先生の綺麗な体を、指の隙間からガン見して溜息ついた。「私はあの絵好きですよ」と話す百合川先生には羽が生えていたので、きっと天使なんでしょう。

●終盤は、突然誰オマな展開がドーン降りてきて、荒波乗り越えメデタシだったのだが、あまりの急展開に運痴な私は波に乗れずに潮が引いてしまった。

●めちゃくちゃ繊細に深掘りされて欲しいところが意外とスルッとサラッとツルッと通過したために、読後は胃もたれせずに店(作品)を出られますが、もしかしたら私はこの作品で超絶胃もたれしたかったのかもしれん…。

ダラダラとした感想ですみません。
自分が読みきれてないところも沢山あるはず。

最後に。
上巻のおまけが下巻後の2人を描いてるので、ご注意。(ネタバレではないが拍子抜けするかも)
あと、エッはありません。キッのみです。
成長に向けての一歩?
ネタバレ
2025年10月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ さまざまな苦労を経て書籍化が叶ったという経緯を某所で拝見し、読むと決めていた作品。早速上下巻読みました。

絵は丁寧で描き込みも繊細、コマ割りや構図も見やすい。ストーリーとしては作者様のいう通りあらかた王道展開、主人公が都度モノローグで心情を語っているため難しく考えずに読めます。

前提として主人公の人物像が「美形で大学一モテる」という設定と結びつきにくかったのは気になった。あと誘いを断れないのは分かるが「嫌われたくないから」だけで好きでもない女性と行為直前までいくのは、主人公の家庭環境を加味しても疑問ではある。
百合川先生は良いキャラ。ミステリアスな人が実はお喋り好きだったりするの可愛いし分かるなぁと(笑)
上下巻通して印象的だったのは「主人公たち2人以外は悪(敵)」みたいな空気で描かれている世界観。その描写があからさまでややリアリティに欠けるかも。

読む前にちょっと自分の中で期待値を高めすぎていたからか(個人的にはエロは必須じゃないのでそこは無くてもマイナスではないです)思わず膝を打つ様な圧倒される何かがある感じではなかったかな。
主人公は葛藤の末「自分を好きになれない、理解者がいなくて寂しい、周りは分からず屋」の状態から「自分の味方は自分、先生は同士で理解者、周りは相変わらず分からず屋だけどもう気にしないから楽!」という段階でエンドを迎えている(ように見える)ので、主人公の成長物語という視点でみても、読後も完全にはすっきりしきらない感じ。
最後「一人じゃない」と思えた二人ですが、本当の意味で生きづらさから解放されるには根底にある他責の念を振り払えたとき…つまりもう少し時間がかかるのかなと思います。でも一人より、二人で歩める一歩が心強いですよね。
私も百合川先生の解剖学の授業受けてみたいなぁ。
(身なりを整える前の感じも好きです(笑)

※おまけとして上巻の巻末に「付き合ってからの二人」の漫画が先に出てくるので楽しみをとっておきたい方は注意です。
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作家名: 大地幹
ジャンル: BLマンガ
出版社: KADOKAWA
雑誌: カドコミ