勇者になりたかった側妃、本物の勇者に下賜される
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勇者になりたかった側妃、本物の勇者に下賜される

滝沢晴/奈良千春

勇者になりたかったオメガ

2025年11月3日
魔王討伐の褒賞に王の側妃を希望した勇者ヴィクトールの素性は96%ぐらいの読者は最初に察すると思います。ヴィクトールが勇者だけど見た目は爽やか演技派(?)で実際はド執着泣き虫腹黒攻めで珍しいタイプの勇者様でした。恋心で一途に頑張ってたの偉すぎる。圧倒的勇者なのに受けの前で泣いちゃうタイプの攻め萌える! 受けはオメガで側室にされていたけど勇者を目指してただけに正義感はあふれてる。「自分が勇者になりたかったのに」という思いと劣等感が結構伝わってきてちょっと卑屈かな~と感じてしまうことも多々ありましたが、圧倒的勇者が隣にいたら男として複雑な気持ちは出るか…でもリヒトの心根は勇者だよ。サイドのキャラたちがクセ強で賑やかでした。
全体的に面白く読めたのですが、なんだか今回のお話は心の盛り上がり度が薄かったなかったように感じます。リヒトは心の底から勇者になりたかった、対してヴィクトールはなりたくて勇者になったわけじゃないってスタンスだったのがちょっと心に引っかかったのかも。でもお話自体は面白かったです。
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