くちづけは嘘の味
」のレビュー

くちづけは嘘の味

サガミワカ

愛です愛

ネタバレ
2025年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料イベントで全巻読みました。
会社経営者と元(?)詐欺師。裏社会の話も絡んできますが、いい意味で軽めだなと。だから苦手な893の話も読めたというのはある。
和智は、冷徹人間かつ優秀な経営者という設定なのに、どう見ても怪し過ぎるバーテンダーを前にあのチョロさ(笑)こんなんがトップの会社大丈夫なのか。大丈夫そうなんだなこれが。副社長(伊勢、良い人)のおかげなのかな?
あまりにベタに怪しいから裏をかいてせいぜい色恋営業してるだけの男なのかなと思ったら、まんま一流の詐欺師だった(笑)
でもさ和智も槙尾も2人とも「なりきれてない」
和智は部下に対し冷徹というより口煩い感じ。部下も明るく?悪口言っていてどちらかというとコメディ寄り。槙尾の前では愛情の塊。チョロい始まりだったけどいつの間にこんなにはまったのか。槙尾にどんなに振り回されても想定範囲内と包み込む。全て承知の上で全力で愛している。何が彼をここまでの強い想いにしたのか分からないけど魂レベルで惹かれてるって感じ。テーマの割に軽めの作風の中で彼の愛だけは重々です。
でここまで愛されたら本望よね、詐欺師槙尾はアレの時はただの可愛い子だし、アレ以外の時だって和智を見つめる目が徐々に熱くなっている。いや一応元詐欺師だしこれも芝居なのかしらと思ったら、まんま恋だった(笑)もう詐欺師というか小悪魔、可愛い子猫ちゃんって感じ。でも悪人を見抜く目はさすがだし頭がキレるのはかっこいい。それを武器に和智を守った時は感動した。
ドッキュン萌え萌え4巻ね、嬉しい反面空恐ろしくもなった。こんな順調に行くわけないと思ったら案の定波乱が待っていて、この時はまさかとショックを受けたけど、でもそれも割とあっけなく解明(笑)この軽さがこの作品の味なのだと思っております。ラスト付近の杜江さんの計らいもただただありがたく思った。うまくいき過ぎ上等。幸せな二人の笑顔最高。愛溢れるラストに幸せいっぱいな気持ちになりました!
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!