愛はね、
」のレビュー

愛はね、

樋口美沙緒/小椋ムク

めちゃめちゃ深い

ネタバレ
2015年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「うわ、これは深い。」そして「こんな終わり方するのね」読み終わった最初の感想はこれ。こんなBL初めて読みました。『好きの種類が一つならいいのに』という望の言葉が切なくて、深い愛情を注いでくれる俊一のそれが自分が欲しいものとは違うことへの苦しさが胸を打ちます。そして望を誰よりも大事に思う気持ちがどういう種類のものなのか自分でも分からず同じく苦しむ俊一の葛藤も読んでいて辛くなります。
このエンディングで終わりとしたらそれはそれで深い余韻を与えてくれますが、できたらやっぱり続編で二人の大きな愛情の落ち着く先が読みたいです。
ただ好きになってくっついてエッチしてお幸せに~のよくあるBLとは一線を画した深い深いお話でした。各シーンを何度でも読み返してしまいます。
ちなみにこの本がきっかけで作者の本を全て購入してしまいました。他のお話も全て深くて何で今まで知らなかったんだろうと悔やまれました。次作も絶対買います。
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