たくらみは傷つきし獣の胸で
」のレビュー

たくらみは傷つきし獣の胸で

愁堂れな/角田緑

たくらみシリーズ2作目高沢拉致事件

ネタバレ
2025年11月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2作目もめちゃくちゃ面白かったです!この作者様はテンポよくお話進めてくれるので、中弛みしなくて良いです。
この2人は一緒に暮らし始めてから半年くらい経過していました。最初は1日おきにボディガードとして出勤していましたが、櫻内の襲名披露も近く、愛人業の方も毎晩忙しいので、半年も経つ頃には2日に1回のシフトに変更されていました。マジでボディガードやめて、愛人兼秘書みたいな感じはどうですか?と思いましたが、高沢さんが銃を撃つこと捨てられるわけがありませんでしたので、これは却下ですな。
早乙女がなんだかんだ高沢に懐いて、昨日も長かったな〜とか絡んでくるの好きだし、それをやんわりと無視して話題を変える高沢はもっとすきだ!
前回から引き続き、高沢が警察だったころから目の上のたんこぶ的に嫌っていた香村。香村組の若きチンピラどもに拉致された上、乱暴される高沢。それには西村も関与していました。しかも、西村からも抱かれます!今更遅いんだよ。西村は良いように使われて、鉄砲玉に仕立て上げられます。もちろん失敗。この後またこの人出てきそうな感じ。香村は粋がってましたけど、アッサリ廃業届だしてカッコ悪いったらありゃしません。
なんといっても、この巻の見せ場は櫻内と早乙女の2人で香村のところに乗り込んできて、血祭りにあげるところでしょうね!ほぼ単身で組壊滅まで追い込む櫻内の武闘派という謳い文句は伊達じゃないことが証明されました。カッコいい〜痺れる〜血塗れの攻めに廊下の角で鉢合わせるの怖いけど、見てみたい気もする。まあ、そんなこんなで襲名披露です。
そのあと香典返しで八木沼さんのところにも顔出しましたが、受けがヤキモチ妬いて態度に出ちゃうところめちゃくちゃ萌えました!!!この巻は、随所にそういうシーンがあって最高なんですよ!櫻内が自分を置いて出かけちゃって、車のエンジン音聴きながら窓辺でいなくなった櫻内をそっと見送ったり、自分はたくさんの人に汚されたから、もう愛想尽かされたかもと思って、自分はもうお払い箱だと思っている姿も、最高すぎる。しかも、なんで自分がそう思ったのか、人から指摘されるまで自分の気持ちの動きを理解できていないような、そんなところもすきですね。ようは不器用なんだと思います。ラストの美しい攻めのこと熱い視線で見つめて胸元にキスするの本当アカンから。どんどん変わっていく受けに骨抜きな攻
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