不死身の命日【電子限定描き下ろし付き】
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不死身の命日【電子限定描き下ろし付き】

虫歯

メリハリ不足と、個人的趣味でしょぼん

ネタバレ
2025年11月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 223ページ。
大袈裟なキャラ立ての坊っちゃま主人公にワイルドな喧嘩っぷりのお相手、勢いはある、勢いはあるんだけど、なんかこう……キャラに芯が見えず、演出にメリハリが足りなかった。
絵柄、演出ともに達者だと思う作者さんなんですが、デビュー作に見られたキャラクターの実在感が失われてしまった印象。デビュー作とこれの他にもうひとつ読んだことがあるんですが、キャラクターに特殊性を足すごとに平板になるような感覚が。
個人的にものすごくテンションが落ちてしまったのが、フジミの出自。立場が違う者同士のカップリングが好きなこともあってか、自分でもびっくりするくらいガッカリしちゃったんですね。それでも、立場が同じだからこその葛藤みたいなのも好きなので読み進めましたが、そういうふうにはならなかった……ずっとハイテンションなまま、心情もよくわからず。BLジャンルでの勢いあるコメディはかなり好きなんですけども、これはなんか違かったです。
ビルから飛び降りて全然無事っていうのもただ勢いでスルーされちゃって、『未来少年コナ◯』かよ!って心でツッコミを入れつつかと言ってコ◯ンのパロディになっていたわけでもなく、宙ぶらりんな気持ちでした。
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