美しい彼
」のレビュー

美しい彼

凪良ゆう/北野仁

甘くも苦くもない、ふたりの時間がエモい

ネタバレ
2025年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説未読。
4巻まで一気読みで、5巻をすぐ買おうと決意をしたところでレビューしています。

北野仁先生の作画は好きで何冊か読ませて頂いていますが、今作は特に清居くんの横顔、目の作画が良いです。
静かだけど内に秘めている感情がいつどう出てくるのか?と想像を掻き立てられます。

そして4巻の後半、清居くんターンがヤバいです!語彙失いました。
言葉数少ない清居くんの若さ故の初めてからくる危うい恋心がもどかしくて。

実はふたりの再会場面の劇団の舞台公演が清居が仕組んだことだったとは頭抱えて天を仰いだわ。
いるよね、自分の感情を支配されてしまう相手って。言葉よりも行動が先になってしまう相手って。
それはきっと心が動いているからだよ。
感情ぐちゃぐちゃな心理描写が、いままで清居くんとの対比があったからこそ、一気に心を捕まれて刺さりました。
平良くんに対して上手く言葉にも、態度にも
出来ない感じが痛い程伝わってきました。
心理描写も感情描写もグイグイ刺さりました。
きも(い)、うざ(い)でまさか萌える自分がいるなんてびっくりですよ。

前半部分が高校生BLだからアラフィフの私には
瑞々しすぎる、といままで手を出していませんでした。
話題作の高校生BLは読みはしていますが嵌まらずでして。
でも、こちらは引き込まれ魅せました。

心を鷲掴みにされる作画と
言の葉を紡ぐの表現がピッタリな作品!

追記︙5巻読みました。あー!って言って呼吸するの忘れてました。
良すぎて言葉で表現できません。
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