メルティホワイトアウト[コミックス版]
」のレビュー

メルティホワイトアウト[コミックス版]

鯛野ニッケ

表現の巧みさに震えた作品

ネタバレ
2025年11月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ もー!すごっく良かったです!まず「空間に世界を作り上げてしまう圧倒的存在」から始まる表現で舞台の世界にぐーっと引き込まれます。そして、まさき君の才能を「怪鳥」と表現していて、大きな鳥が描かれます。「こんな怪物を入れておける籠はここにはない」との表現も素晴らしい。
辰彦の書く脚本を演じるまさき君が「辰彦さんのことばを心に落としていくのが好き」というセリフ。あー演技をするってそう言うことなんだな、と感動を覚えます。その脚本で演技をしていると「片想いみたいだ」とまさき君が言います。どれだけ、まさき君が辰彦と彼の才能が好きなのか、この一言で伝わってきます。
最後の方、タイトルでホワイトアウトを使った意味が分かります。スポットライトに飲み込まれる瞬間を雪山で遭遇するホワイトアウトに重ねているのです。なんと表現が巧みな作家さんなのだろうと思いました。タイトルのメルティについてはこの作品をお読みになってくださいね!そこも、なるほどー!と思いますから🎵
BLというジャンルを超えて心に残る作品になりました!
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