ツレと恋してどうすんの?
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ツレと恋してどうすんの?

長与エリ子

シーモア限定オマケが、すべての答え合わせ

ネタバレ
2025年12月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったー!
一冊まるごと配信者×プロゲーマー。その職業ならではのシチュエーション萌えもテンコモリでしたが、それよりも、長与先生の作品からしか得られない滋養がありました。めちゃくちゃ心があったかくなる、恋愛不信の心に効く処方箋のようなBLです。

付き合った時点での年齢は、ゲーム配信者ルネ(29)×プロゲーマーさくら(18)。11歳差。ルネさんは、さくらが小学生の頃からゲーム配信しており、パソコンの向こう側から「ゲーム上手くなったら興味持ってもらえるかな?」とさくらが憧れ、プロゲーマーの道に進むきっかけとなった、人生を決定付けた推しだったわけです。実際、ゲームめちゃウマ中学生として人づてに紹介してもらって親交がスタートし、プライベートでも行き来するようになり、ルネさんが動画コラボするのはさくらだけ、と一番仲の良いポジションに収まるところまで到達するので、さくらは恋愛抜きで1ファンから「唯一」に至ったわけで…。凄い。凄すぎる。

さくら達が付き合い出したのが0話、2023年(さくら18才)、さくらがプロゲーマーになったのが2020年(さくら15才)、この頃には、さくらともっと遊びたくてルネさんが転居してきたりと愛情の傾け方がヤバい時期。でも、婚約間近な元カノもいた時期で、あくまで友人として、さくらの人柄やゲームのうまさ、興味をもつ話題に対するアンテナ感度、会話のレスポンスなど、ルネさんのツボにはまる全てがさくらにあったんだろうな。この辺りの答え合わせがデジタル版オマケ1ページと、シーモア限定1ページに収録されています。

作者さん、前作もそうだったけど、年下の恋人にメロついて大人側がみっともないほど必死になる描写が上手すぎる。ただ、今作のルネさんは、みっともなさを極限まであらわにしない、『憧れの対象となる年上』の振る舞いをキープし続けていたと思う。むしろ、話が進むにつれて、さくらが離婚を経た母子家庭で育ったため、愛情に対して「終わり」があると軽く絶望していることを感じとって、そのフォローに心を砕いていた。同年代では無理だったと思う。ルネさんだからこそ、という安心感があった。ルネさんの「一緒に暮らそう」からの、ルネさん曰く『俺の人生の見聞を詰め込んだ渾身の決め台詞』は必見。感情を言語化して、ときほぐしていく、長与先生ならではのセラピーBLをご覧あれ。
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