「寄越す犬、めくる夜
」のレビュー

寄越す犬、めくる夜

のばらあいこ

最後にどちらと人生を共にするか書いてます

2025年12月16日
1巻〜5巻、番外編まで読んでの感想。
新谷(攻め)×菊池(受け)
新谷(攻め)×須藤(受け)
ちなみに攻めの新谷は同一人物ですよ。

ずばり!三角関係では無いですね~。
新谷という男が『可哀想→助けてやりたい→身体の関係』というのを菊池、須藤の2人の間で心が揺れてるお話し⋯のような気がする。
これが、厄介な事に新谷は本当に2人の事が心配で両方に本気で菊池へは「愛してる」。須藤には「好き」と言葉にする。

三角関係では無い、と書いたのは新谷の事を2人が"取り合う"訳では無いんです。
あくまでも新谷が両方の事を本当に『可哀想→〜〜〜〜〜』と思ってるから。
新谷自身の気持ちの問題です。

菊池と一緒の時は須藤の事が心配。須藤と一緒の時は菊池が心配。
そんな新谷なんです。

ただ、決定的に違うところが2人にはあるんです。
菊池は『新谷が人生で優しくしてくれたのも、一緒にずっと居てくれるのも初めての人』
そうなんです。菊池はずっと『一人』で生きて来たんです。ずっと『孤独』だったんです。
須藤は『人生で初めて、優しくしてくれたのはヤクザの会長、その次に新谷だけど、その他にも相談出来る人はいる(悪い事をする仲間だけど)』
だから孤独感はあるけど『一人』では無いんですよ。

ここからは結末を読みたく知りたくない人は読まないで下さい。

結局、新谷がどちらかを選ぶのではなく須藤が引き下がリ、姿を消します。
それから3年が経って、菊池が23歳の時に菊池の方から新谷の須藤への忘れられない想いも全て含めて『愛してる』と告白。それを受け入れる新谷。

でも前述したように須藤はやっぱり、一人で孤独に生きている⋯という事はありません。
元ヤクザのトッキーと一緒に住んで、トッキーの勧めで(クスリの)更生施設にも通ってます。

たぶん、もちろん推測ですが、新谷が須藤を選んでいたなら、菊池はまた「泥沼の生活」をしていたと思うんです。「闇」から一生、抜け出せないような⋯。

須藤派の方はバッドエンドだったかもしれないけど、長い人生を考えると菊池には新谷しか居ないのですから、作者さんが描くラストは、これで良かったと思えます。
菊池はこれからも新谷が時々、須藤を思い出してる姿を見ると切なくなると思いますが、頑張って生きていって欲しいと思います。

初めて、こんなに長いレビューを書いた。しんどい〜〜〜。
いいねしたユーザ18人
レビューをシェアしよう!