このレビューはネタバレを含みます▼
ぞう工場先生の描く男性って描写も感情表現もリアルで本当に居そうだ…というのが第一印象でした。
一切他人と関わりたくないんだよという気持ちの現れから身体を鍛えて筋肉という鎧を纏い。なかなかなつかないでちょっと手を出すと「や、やんのかー!」とイカ耳でシャーシャーいう猫ちゃんみたいな反応しちゃうし。無愛想で不器用だけど丁寧に仕事していたりさりげなく黙って同僚の仕事までフォローしたり。本当は愛されたことがないから愛し方も知らないしという受けの山田くん。とてつもなく不憫でかわいいのです。
誰か…山田くんを救って…山田くんを愛しておくれ〜!!と思うとこですが、ちゃんとそんな山田くんの救世主がおりまして!そして初っ端から山田くんにがっつくイケメンがおりまして!!
それが攻めである同僚の瀧宮さん。彼は本当に素晴らしくできたスパダリだと思う。なかなか懐かない山田くんを瀧宮さんがじっくりじっくり黙って宥めます。イカ耳シャーシャーされても結構強引に懐に突っ込んで甘やかして、見事に手中に収めるんです。よかったなあ、山田くん。瀧宮さんがいろんな意味で頑丈で。これは内緒なのですがタフネス瀧宮さんって心の中で呼んで崇拝してました。
てなわけで恋に不器用な山田くんを愛することで瀧宮さんがぺろっと救ってあげちゃうお話なのかなあ…と思っていたのですが。瀧宮さんの行動に集中して読むと……なかなかの重い感情と執着具合をお持ちのご様子におっほほほい〜♡というオタク特有の笑いがもれました。いつもほんとすいません。
なんというか瀧宮さんからは俺はやるぜ俺はやるぜっていう自称つよつよハンターというより、ひたすら穏やかなのだけどこの腕からは2度と逃す気はないのだ、っていう強い執着ともう二度と俺以外で泣かせるものかって強い気概を持った本当に強いハンターみをそこはかとなく感じてました。普段終始穏やかだからこそ、あの山田くんから元カレの酷さを聞いた時の深呼吸して己の理性総動員させて怒りをコントロールするお姿に畏怖すら感じましたいい男です…。
もっとふたりがあまあまでいちゃいちゃでどったんばったんしているところを見たいなあと思いました。続編があればこれ幸いです。