このレビューはネタバレを含みます▼
作者様買いしたのですが、読了後、この内容とクオリティでなぜレビューがそこまで高くないのだろう!?と、解せない気持ちになってしまいました。
人によって「刺さる刺さらない」ところが違うのは承知していますが、個人的には間違いなく☆5つの内容で、純愛BLものがお好きな方にはぜひともオススメしたい作品です!
『羊の皮』から九號先生のファンになった私にとっては、とても新鮮な気分で読める作品でした。
まず、先生の他作品に比べて画のタッチが柔らかく、登場人物の顔も表情も可愛くて優しい!
その上、美大の同級生同士の恋なので、ピュアで初々しくてキュンキュンする内容です。
それでいてエロ満載なのですから、もう大満足!(ただしカップル以外のエロがそこそこあるので、心も身体も一途系恋愛がお好きな方には地雷かも)
ハードでバイオレンスな作品だけでなく、こういうロマンティックな作品も描かれるのかと、先生の新たな魅力を知ることができました。
主人公は、今まで身体の関係はたくさん持ってきたけれど本当の恋は初めての吉見と、ずっと天才ゆえの孤独を抱えてきて、初めて心を許せる友達を得た加瀬。
その2人が、7年ぶりに再会するところから物語は始まります。
吉見と「会いたかった」と言う加瀬と、「会いたくなんてなかった」と言い放つ吉見。
美大時代の2人に何があったのか、なぜ2人は7年もの間絶縁状態にあったのか、ストーリーが進むにつれ、その真相や2人の複雑な胸中が明らかになっていきます。
過去と現在の2人の心の内や、新たな関係性を築いていく過程が丁寧に描かれているので、かつて結ばれなかった2人が初恋を成就するまでのハラハラドキドキ純愛BLをこよなく愛する方々には、必ず刺さると思います。
2人の初めてのラブシーンでは、吉見のエチな魅力と、加瀬のムキムキムクムクな身体を堪能できます(笑)
放浪犬と迷い猫が7年の歳月を経てようやく結ばれ、ワンコの放浪癖はともかく、ネコの方はもう今後絶対に心も身体も迷うことはないんだろうなと、タイトルの意味も深さにも脱帽。
そして、電子限定版の描き下ろしがこれまた良いんです!
当て馬兼2人のキューピッド役南室の「その後」が描かれているのですが、彼の人の良い魅力満載、とても心温まるエピソードで、読了後には南室の幸せを心から願う気持ちになることでしょう(笑)