新装版 月はみちかけケモノの恋
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新装版 月はみちかけケモノの恋

野白ぐり

ラストの余韻に感動して泣きそうに…

ネタバレ
2026年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読了後、泣きそうなくらい感動した1巻完結作品です。

人と異形の恋に、本当のハッピーエンドってあるのかな?と、つねづね私は思っていました。
だって、一方が人間で一方が異形である限り、寿命が異なるので、異形側が取り残されてしまう訳で。
吸血鬼ものなら、相手を同じ種族にしてハッピーエンドにすることも可能ですが、異形ものの場合はなかなかそうもいかず…。

そんなジレンマに感動的な最適解を示されているのが、野白先生のこちらの作品です!
ああ…そんな宿命をこういう感動的なラストに繋げられたのか…と、読了後は野白先生の天才ぶりに「ブラヴォー!」と拍手喝采したくなりました。

主人公は、都会の生活に疲れて、親戚宅の管理をするため田舎に越してきた、伊月。
裏山の朽ち果てた神社で異形に襲われたところを、その神社の狛犬だった狛に助けられ、その後いきなり挿れられちゃいます(笑)
といっても、単に狛が盛っていた訳ではなく、ちゃんと挿れた理由があります(笑)

人にも神にも見捨てられ、寂しさから妖かしになりかけていた狛。
上手に自分を表現できず、都会の人間関係に疲れきっていた伊月。
一緒に生活するうちに、互いの寂しさを理解し共感することで心身ともに親密になっていく2人でしたが、そのうち狛に異変が現れるようになり…。
伊月のことを想い、離れることを決意し姿を消した狛でしたが、伊月はそんな狛を追い掛けて……
といった、ストーリーです。

狛の境遇が悲しすぎるがゆえに、余韻ある結末には涙するほど感動します。
2人の何気ない日常、その一つ一つ全てが宝物。
この作品を読むと、自分ももっと何気ない幸せに気付きながら毎日を大切に生きていかないとな…と思わせられます。

そして、サブキャラの猫ちゃんがとにかく可愛い!
猫好きにはたまらない萌えシーンもたくさんあります。

ラストはハッピーエンドながら、しんみりとした余韻ある終わり方なので、その後の描き下ろしで気持ち的にかなり救われます。

なので、これから読まれる方はぜひ新装版で!
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