カラーレシピ
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カラーレシピ

はらだ

好き嫌い分かれる、どちらの立場もわかる

ネタバレ
2026年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品を好きな人、嫌いな人、どちらもわかる気がします。「ひたすら気持ち悪い攻め。この作品に興奮している人含め別世界」というレビューがまさに物語っていると思います。

私は割と好きな方だったのですが、その理由を探ってみたい。
攻めは、サイコパスで共感性が乏しい。共感性が乏しいということは、「感情を理解する」能力が低いということだと思います。扁桃体?多分脳神経的にも説明がつくと思いますが、「喜怒哀楽」を認識するのが苦手なタイプだと思います。現実社会にもいますよね。自分の「喜怒哀楽」を感じとられないゆえに「あれ、なんか気に食わない/不快だな」となって平気で暴力を振るうような人。罪悪感が薄い/ないような人。なので人の「つらい」という感情にも共感しづらく、罪悪感も薄い。
笑吉を拘束して「こんなはずじゃなかったのに」となったところで、「笑吉が悲しんでるのを見るのが僕はつらい/悲しいんだ」となればその後の行動が変わったかもしれないのに、そうはならない。自分の感情・情動さえも感じとれないから。自分の感情について説明する言語がないから、体験がないから。
ここらへん、妙にリアルなサイコパスさがあって、「漫画のファンタジー感」だけじゃなく、妙な現実味を帯びててホラーさを増幅させてるんですよね。そのスリルというか、恐ろしさがちょっとエンターテイメント的です。ただ、ここで「受けがうけた傷の深さ」の方に焦点を当てると、私もかなりつらくなります(他BL作品でも、平気で性暴力描写(同意のない性的な暴力)があるような作品はガチでしんどいです)。
どこにフォーカスするのか、な気もしますが、性暴力によって絆されることもなく(性行為してメロメロになる系BLもあるじゃないですか…それはあんまり好きではなく)、一貫して「嫌だ」とは言っている。「前まではそんなに嫌いじゃなかったのに」と、笑吉は、福ちゃんに好意があったことを明言している。だから私はまだ読むことができてるのかなと思いました。逆に言うと、2巻目の拘束シーンとそのあと(笑吉がトラウマになってて、PTSD症状にさえなってる)かなりしんどいので、そっちはキツイなー、何度も読めないなー、って感じです。
「笑吉が染まってしまうのか、受け入れてるんじゃないのか」というハラハラ感がギリギリ、ホラー系のエンターテイメントとしてクオリティ高くしているかなと思います。
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